紅型作品の画像
TOPダイワロイネットホテル那覇おもろまちPREMIERの紅型作品

ダイワロイネットホテル那覇おもろまちPREMIERの紅型作品

ダイワロイネットホテル那覇おもろまちPREMIERでは、沖縄の魅力と雰囲気を感じていただくため、各階のエレベータホールに「紅型(びんがた)」の作品を展示。

伝統的な染色技法である琉球紅型をベースに、オリジナルのデザイン、技法、材料(グリッター等)を用い、色鮮やかで大胆な表現を得意とする沖縄出身の紅型作家 新垣優香(あらかきゆうか)氏が当ホテルのために書き下ろした2つのテーマの紅型作品がホテルを彩っています。

沖縄の魅力あふれる伝統工芸をホテルに展示することにより、国内外からホテルにお越しになるお客さまと作品のつながりが生まれることを願っております。

About the Works

天竺牡丹孔雀の画像
天竺牡丹孔雀の画像
天竺牡丹孔雀の画像
天竺牡丹孔雀の画像

天竺牡丹孔雀 (てんじくぼたんくじゃく)

この作品は、天竺牡丹(ダリア)と孔雀をモチーフとしています。天竺牡丹の花言葉は「感謝」であり、形状や色彩から華麗、優美、気品、優雅、栄華というようなインスピレーションを想起させます。また、孔雀は、古くは新羅より推古天皇に贈呈されたという記述が日本書紀にあり、天竺牡丹同様に「感謝」を込めた贈り物の象徴とも言えます。また、孔雀は生命力の強さから邪気を払うと鳥として信仰されてきた歴史もあり、繁殖力が強いことから子孫繁栄の象徴としても崇められてきました。この作品をご覧になられる方々への感謝の意と、ご健康とご発展の願いを込めて製作してくださいました。

琉球蝶花の画像
琉球蝶花の画像
琉球蝶花の画像
琉球蝶花の画像

琉球蝶花 (りゅうきゅう ちょうか)

この作品は、琉球に咲く花々と蝶をモチーフとしています。花々は、ハイビスカス、プルメリア、ブーゲンビリア、アラマンダ、ドラゴンフルーツなど南国を象徴しているものをモチーフとしています。また、大胡麻斑(オオゴマダラ)も南国に多く生息しています。大胡麻斑は、日本のチョウとしては最大級の大きさがあると言われており、白地に黒い放射状の筋と斑点が特徴です。大胡麻斑の優雅に舞う姿は「南国の貴婦人」とも言われ、観る人の心を魅了します。この作品をご覧になられる方々が明るく、優雅な気持ちでいられることを願って製作してくださいました。

Production process until the work is completed

  • 工程1の画像
  • 工程1の画像

図案作成* イメージしたデザインを描き、型紙を彫れるようにトレンスしながら彫り線も描きます。この段階で全体的な色合いもイメージをします。

  • 工程2の画像
  • 工程2の画像
  • 工程2の画像
  • 工程2の画像

型紙製作*糊置き* デザインを彫り型紙を製作します。型紙を彫った後に型紙の強度をあげる為に紗張りをします。紗張りの後に、ヘラで糊置きをします。
紅型は、型染めで製作します。型紙の置き方で無限に表現が広がります。

  • 工程3の画像
  • 工程3の画像
  • 工程3の画像
  • 工程3の画像

型置きの糊が乾いた後に、顔料と樹脂顔料で色を作ります。配色、隈取りをした後に熱処理をして色を定着させて水元をして糊を洗い流します。
この工程を何度も繰り返して仕上げに作品全体に輝きが出るようにグリッターを染めて完成になります。

新垣優香(あらかきゆうか)氏の画像

紅型作家 新垣優香(あらかきゆうか)氏 プロフィール Profile of Yuka Arakaki

1985年沖縄県那覇市生まれ。沖縄で生まれ育ったことで伝統工芸である紅型を知り、強い日差しにも負けない鮮やかな色使いに魅了され紅型作家を志す。
沖縄県立首里高等学校の染織デザイン科を卒業後、首里琉染、玉那覇紅型工房、沖縄県工芸指導所(紅型コース)を経て2009年に作家としてデビュー。
2011年と2012年に「りゅうぎん紅型デザインコンテスト」で2年連続大賞を受賞。日本美術展覧会(日展)入選、日本新工芸展4年連続入選など、着実に実績を重ねる。また、琉球銀行の通帳、国際交流基金によるウルグアイ巡回展、中学2・3年用美術の教科書(日本文教出版)、複数の大手企業の商品デザイン及び広告等に起用されるなど、伝統工芸という固定概念にとらわれない発想、技法、材料等により独特の作風が高く評価されている。
現在、沖縄(読谷村)を製作拠点とする新進気鋭の紅型作家として世界から注目されている。